開業に関してよくある質問をまとめてみましたので、参考にどうぞ。
Q1.勤務しながらの開業準備について
Q2.開業手続きの流れ
Q3.日本医師会の加入について
Q4.開業に向いている時期
病院勤務しながら開業準備を進めることは可能です。実際に多くの先生が、勤務しながら開業準備を進めています。
しかし開業までの準備には多くの時間や手間がかかりますので、開業までのスケジュールを明確にイメージしながら準備することが大切になります。
開業までのスケジュールの把握、事業計画の策定などは、クリニック開業に精通したコンサルタントや税理士を見つけ、共に検討することで
より安定したクリニック開業を進めることが可能です。
A:クリニックの開業時には行政への手続きが必要となりますが、事前の相談や複数の行政への届出など、開業の準備が出来上がっていたとしても1~2ヶ月ほどかかるのが一般的です。
その他にも税務署への届出や保険・労働関係の届出などやるべきことは多岐に渡るため、手続きを進める時期にはあちこちに走り回る必要がでてきます。
スタッフのトレーニングや診療報酬を理解する時間を確保するほうが後々楽になるので、信頼して任せられるコンサルタントを見つけたほうが、それ以外の開業準備に注力することが出来るでしょう。
(開設手続きについては、後日「開業知識ファイル」に追記予定です)
A:医師会の入会は強制ではないため、ご自身の意向によって加入しないことも可能です。
実際に、医師会に加入していないクリニックも増えつつあるのが昨今の開業事情です。
しかしながら、健康保険料を安くすることが可能な保険料医師国保や医師賠償責任保険への加入資格、医師会を通じて割り振りされる予防接種ワクチンなど、医師会入会のメリットを享受できることから、ご自身の経営計画と照らし合わせて検討する必要があります。
診療科目と開業の季節には深い関係があります。内科であればかぜが流行する秋から冬にかけて患者さんが増加し、耳鼻科であれば花粉症の季節である春と秋に患者さんが増加します。このタイミングで開院すればスタートダッシュがかけられ、初期に来院した患者さんが口コミで新しい患者さんを増やすという好循環が生まれます。また季節変動のない診療科では、患者さんの生活パターンの変わり目である新年や4月1日などが開院に適しています。
ただし、新しい医療モールや商業施設などで開業する場合には、その建物が開業するタイミングで同時に開業することでクリニックの認知度が一層高まります。
季節を気にしすぎて、適切な開業時期を逃さないよう、ご自身のクリニックに最適な開業時期を見極めることが重要です。